「幸福度世界一」デンマーク視察報告
●幸福度世界一をつくる民主主義
11月にデンマークを訪問し、保育・教育・福祉・歴史や文化の視察を通じて国民性と民主主義について学んできました。
デンマークは幼少からの社会参加や教育プログラムが真の民主主義をつくり出しています。男女平等参画も当たり前で、主権在民の国です。

社会を良くすることは政治抜きではできず「民主主義は民が行う政治」であることを実感しました。個人の自立、他者との共生と創造力を育てる理念が、普段の暮らしの中にしっかりと根付いています。
●待機児童ゼロ、大学院まで教育費は無料
~人が育ち、国が育つ~
子どもは保育所や幼稚園には必ず入れます。義務教育はもちろん、大学や大学院までも教育費は無料です。未来を担う大切な子どもたちの教育は、経済的理由で学ぶ機会や意欲を失わないよう国民全員で支える仕組みです。

また、授業についても、教師が教えるだけのスタンスではなく、物事についてどう考えるかを出し合い、一人ひとりの考えを聞き認め合うような授業です。そんな経験を繰り返しながら、自然に人権意識も育っていきます。ハンディがあっても自分らしく生きられる社会です。

●貧困率上位の日本の現状
日本は、世界の中で相対的貧困率は常に上位となっています。議員歳費は世界一高く、教育費の公費負担は低い日本。少子高齢社会、人口減少(=労働人口減少)、非正規・派遣の雇用増、経済格差、教育格差、子どもの貧困、自殺者年間約3万人…。福岡市の奨学援助を受けている子どもたちは4人に1人です。
経済格差、教育格差を生み出しているのは、本人の努力の問題ではなく「政治の失敗」です。政治を通して格差をなくしていくことが、持続可能な社会をつくります。デンマークで学んだことを議会活動に活かしていきます!
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今もう一度考えたい。複合災害の恐ろしさ
昨年は、熊本で連続発生した大地震、今年は朝倉での大水害。災害は、いつ何時起こるか分かりません。
これに原子力災害が複合していたら…。本市に訪れる人々も含め180万人ほどのいのちを預かっているこの大都市福岡の防災減災カを高めることは、日本全体の経済にとって責任があると言っても過言ではありません。
自然豊かで「住みやすいまち」と評価される本市ですが、身近な場所に原発があることを、私たちはしっかり認識しておく必要があると考えます。
●最低限の防護策 ~安定ヨウ素剤~
原子力災害の際、放射性物真に対して最低限の防護策である安定ヨウ素剤。本市の備蓄目標数は、玄海原発から50km圏内全住民1回服用分として、約57万5千人分。平成29年度末に約45万人分を備蓄できるよう準備を進めています。
また備蓄場所については、これまでの市民病院のみ一カ所の備蓄から、市内5か所へと分散備蓄を進め前進しています。しかし、放射能はピックリ50km地点で止まってくれるわけではありません。
また、原発は稼働していなくても危険と隣り合わせの状況にあることを忘れてはいけません。市民一人ひとりが自らのいのちと健康を守れるように、少なくとも安定ヨウ素剤が手許にあること、各家庭にある置き薬の-つとして予備剤も必要であると考えます。
本来なら、この費用は市が負担するのではなく、事業者(九電)が負担すべきと思います。
●佐賀県では…
これまでPAZ(玄海原発から概ね5km圏内)において安定ヨウ素剤の事前配布を行ってきましたが、UPZ(概ね5~30km圏内)においても、健康上の理由等で緊急時に速やかに配布を受けることが困難で、事前配布を希望される方に対し、配布を行うと10月に発表、各対象市町(玄海町、唐津市、伊万里市)との共催により、これが実施されます。
●福岡市の現状 ~被ばくやむなし~
本市の原子力災害対策は屋内退避が中心です。残念ながら万全な対策はありませんが、市民のいのちと健康を守るためにはせめて、安定ヨウ素剤の事前配布、分散備蓄、予備備蓄を充実させておく必要があります。
現状は、配布が間に合う計画とは程速く、椒ばくやむ無しの計画となっています。
これからも市民のいのちと健康のために議会で発言し続けます!
森あやこ
千早駅前街宣活動
毎月19日は、いのちと平和を願う街宣行動です。
安保法制が強行採決された翌月から続けており、今月は千早駅前で行いました。

今回は議会改革の必要性を知っていただくため、福岡市議会の審議の仕組みや、請願や陳情の仕組みを示したパネルを用意しました。
福岡市議会では、「議事録に質問者や回答者の名前が載らないこと」、請願については「継続審査と称して請願を棚ざらしにしていること」などを知っていただこうというものです。

風邪気味でしたが、森あやこがマイクをとり議会のようすや議会改革について語り、私たちが道行く人たちにニュースを配りました。


街宣の中では、たった7分しか時短効果がない人工島接続道路に292億円を投じる必要はないこと、敬老祝い金は、お孫さんへのプレゼントへと回り経済が回ること(昨年の3月議会で敬老祝い金が廃止された)、
開かれた議会にするためには議会改革が必要なこと、などを訴えました。(山之内)
議会基本条例-参考人招致のご案内
福岡市議会では、2015年9月に議会改革調査特別委員会が設置されて以降、議会改革に向けた取り組みを始めています。その一つとして議会基本条例についての参考人招致が予定されています。
参考人招致、議会基本条例とは何か、議会基本条例はなぜ必要か・・などについて識者のお話を聞こうというものです。
議会基本条例-参考人招致
日時 1月15日(月) 14:00~
場所 福岡市議会棟 13階 第3特別委員会室
講師 広瀬 克哉 氏(法政大学教授)
※当日、8階議会事務局にて傍聴手続きが必要です。
この企画、福岡市議会によるものですが、議会基本条例は、私たち市民にとって大変影響のあるものです。50席の傍聴席が用意され、私たち市民にも納得できるお話しが聴けるものと思います。
みなさん、傍聴に行きましょう!
議会基本条例
議会のあり方を市民に対して宣言するもので、議会の「最高規範」といえます。議会改革の柱として全国各地の議会が制定しています。執行部とのなれ合いを廃して競い合うといった趣旨で議会の役割を再定義し、公開度を上げて説明責任を果たすなど、活性化のための運営ルールを定めることが特徴となっています。
新年明けましておめでとうございます。
新年明けましておめでとうございます。
健やかな日々を過ごせる幸せは、社会が平和であることが前提です。
私たち、ふくおか市民政治ネットワークは、一人ひとりを大切に思う、市政運営となるよう、議会でも声をあげ続けます。
皆様の声を聞きながら、住んでるまちを住み続けたいまちにするために、今年も精一杯頑張ります。
新しい年が、皆様にとって素晴らしい年になりますよう、心から祈念いたします。
福岡市議会議員 森 あやこ