少子・高齢化対策特別委員会に出席しました。
1月19日、少子・高齢化対策特別委員会が開催されました。
この日は、地域における子育ての支援と健やかな成長を支える環境づくりについて、第4次福岡市子ども総合計画の取り組み状況を、こども未来局より説明を受け、各委員から質問や意見要望などを出し合いました。
福岡市子ども総合計画の基本理念は“子どもが夢を描けるまちをめざして”と最初に掲げてあります。

しかし、今の社会は国事態の子どもの貧困率16.3%という過去最悪の状況です。大人一人の子どもがいる現役世帯にいたっては54.6%という、かなり高い貧困率です。
福岡市においては、人口は増加し、全国と比較すると19-26歳の若者の人口は多い(大学があるから)ものの男性は一旦急激に減少します。生産年齢人口における女性の割合が多いが、女性の未婚率は、全国平均より高い。
一世帯あたりの平均世帯人員は減少傾向にあり2.01人で、単独世帯の割合が50%ほどで、高齢化はもちろん進んでいます。
全国的に、男性においては人生の中で最も貧困率が高いのが若い世代で、女性では高齢単身世帯の半数近く、また現役世代でも一人暮らしの1/3が貧困状態です。
子どもの貧困とは、子どもが貧困なのではなく、家庭の貧困です。家庭の貧困は連鎖をします。
子育ては社会の仕事です。
昨年の日経新聞の記事でしたが、“貧困が奪う子の希望”と題した記事で“食事はご飯だけ。エビフライを想像して食べた”と話す貧困家庭の様子などが掲載されていました。

格差が広がり貧困率から見ても、これは決して一部の家庭だけではない、実態は広がっていると想像します。
こんな状態で、自由に夢や希望をもてるのか!
家庭をもち子どもを産み育てる環境が整っていると言えるのでしょうか。
非正規労働者の増加など、働き方にも問題が山積みです。
人を大切にし、人を育てる施策が、何よりも優先され、それで経済が隅々までまわる社会にしなくては、少子高齢化と人口減少で国は破綻します。
貧困と虐待の関連性の調査は行っているのか、単独世帯(福岡市は約半数の世帯が単独世帯)の、性別や年齢、所得の状態などを質問しましたが、答えはいただけず、出していただくように要望しました。
貧困は見えにくいものだからこそ、実態をしっかり把握して、なぜそのような状況になっているのか、どんな施策が足りないのかなど分析し、より地域にあった制度や仕組みを充実しなければいけません。
福岡市の貧困状態の調査は、やっと今年度行われています。
本市が掲げる理念や“地域における子育ての支援と健やかな成長を支える環境づくり”が、絵に描いた餅にならず、手遅れにならないよう早急な対応・対策が必要です。
市民のみなさんの声を聴きながら、議会での発信提案をしていきます!
森 あや子
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿