子育て講座「ずーっと続く、子どもとの良い関係のつくり方♪」を開催しました。
2016年3月29日(木) なみきスクエアー・視聴覚室にて
毎回好評の子育て講座~ガミガミ言わずに育てる方法~第3弾 春休み企画 「ずーっと続く、子どもとの良い関係のつくり方♪」をAP(アクティブ・ペアレンティング)の野口紀子さんを講師にお招きして、なみきスクエアにて開催しました。

今回は春休みの企画だったためいつもよりお子さんの参加も多く、大人は椅子に座りお子さんたちは敷いたマットの上を自由に歩き回ったり折り紙や書き物をしながら少し広めのお部屋でゆったりとした雰囲気の中で始まりました。
まずは子どもの成長発達と認識の仕方を大人が分かって接することが大事で、たとえば「お月さまがついてくる」という発言を子どもはしますが子どもは時間や距離の感覚を持つことがが成長の段階としてまだできませんので、そのことを大人が理解して
「そうね、~ちゃんがかわいいからついてくるんだね。」という答えをすると子どもの心情に沿いますね、ということからお話が始まりました。

そして忙しい毎日の中で子ども接する上で大人が優先順位をつけ色んな段取りを組むことがスムーズに物事が進むポイントですが、子どもの認識の仕方として時間や距離の感覚はまだ養われていないので、日常で使いがちな「早く」や「あと5分」などは子どもにとってよく分からないフレーズですよ、とのことでした。
「イライラを解明~行動のサイクル~」という章では出来事が大人の感情に直結しているのではなく、その間にある大人の側の「考え・信念」がイライラを作り出しているということ、イライラを解消するポイントは起こっているその状況に対して子どもに提案する選択肢を考え、それを決意を持って選び、子どもに穏やかに伝えることだそうです。
子どもにイライラしているときは大人の側も精神年齢が低くなっている場合があるので、
1.「私は○才だ」と自分に言い聞かせ
2.子どもの「イヤ!」は自立の証なのでやさしく受け止めよう
3.子どもに丁寧にお願いしよう
という3つの提案がありました。
子どもは大人に「気持ちを分かってもらう」と穏やかになり、協力的な態度をとってくれるようになります、ということでこどもの発言から子どもの感情を推察しどんな応答をするのがよいかを参加者みんなで考えました。
大人の目線や物差しを差し挟まず子どもの感情をおうむ返しに言う、ということに少し戸惑われる方もいらっしゃったようです。
それぞれの章で野口さんが紹介される「たとえばこんなだったお子さんがお母さんがこういう風に接することでこんなに変わりました」という実例から、大人の意識が変わることで子どもはこんなにも素早く大きく応えてくれるんだ、ということが感じられました。

最後に子どもも自分も大切にしながら毎日を過ごしましょう。子どもとの新たな関係を作るのは自分からですよ。子どもは大人に「気持ちを分かってもらう」と良い関係がずーっと続きますということでした。
講座が終わった後は、お時間のある方はお部屋でお弁当やパンを食べながら参加者同士でお話をされたり、講師の野口さんとじっくりお話をされたりして和やかに過されていました。
今回の講座は幼児から小学生のお子さんを持つ親御さんの参加が多かったようですが、もう少し大きくなって思春期に入ってからもきっと子どもにとって「大人に気持ちを分かってもらう」ことはずっと大事なことなんだろうな、と感じました。
山口えりか
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿