12月議会一般質問-子どもたちの教育環境について
2018/12/13 一般質問-子どもたちの教育環境について
国民の一人ひとりが十分な教育を受け、それぞれが持つ力を最大に生かし生かされることが、より良い社会をつくることとなります。
教育を受ける環境が、ハード面・ソフト面において共に非常に大事であることから、移り変わる時代の社会状況に即して、子どもたちが日々接する教育環境の質の向上を図ることが重要です。
12月議会の一般質問では、「子どもたちの教育環境について」以下の7項目を質問しました。


一般質問の概要
1.発達障がいの子どもたちへの対応について
発達障がいの可能性がある子どもたちの把握は保・幼・小連携で把握することは可能であり、幼児教育の現場で得られる情報をいかすことが必要です。今後においても、子どもたちの変化をつかみ、市政運営全体に反映していただくことを要望しました。
2.特別支援教育支援員の配置について
校内での生活動作の介助や学習活動上のサポートを行う特別支援教育支援員の配置は足りていませんし、実態として支援員の希望はもっと出したいのが学校現場の状況です。
実際は地域のボランティアも頼りにされていますが、個人情報の問題や専門性の観点からも課題があると聞いています。今の対応や経験が、その子の将来に響きます。学校の希望に応じられる体制を求めました。
3.学校図書館の充実について
豊かな学習環境をもたらすために学校図書館と司書の存在は重要です。司書教諭を配置している学校数は、小学校144校の内142校、中学校69校の内66校ですが、小学校に配置している司書教諭142人の内、学級担任でないのは9人、中学校に配置している司書教諭66人の内、学級担任でないのは21人です。クラスを持つと十分に機能が発揮されないのが現状です。
学校司書は作業をするだけではなく、資料や情報の提供や利用を促す支援等をするパブリックサービスやそのための準備といったテクニカルサービス、またチーム・ティーチングの一員として児童生徒の教育を支援するなど、豊かな教育環境を生み出す役割になります。全小中学校への配置を要望しました。
4.学校における航空機騒音対策について
国のホームページによると福岡空港騒音測定局は4か所あり、全ての測定局で環境基準値を超過しております。
福岡空港周辺には、博多区:小学校11校,中学校4校,特別支援学校1校,東区:小学校4校,中学校1校、合計21校があります。防音サッシや施しているとのことですが、子どもたちの学習環境がどのようなものなのか、髙島市長、ぜひ飛行機が真上を通る学校の一番騒音が高い時間帯にご自分の耳で聞き、子どもたちと一緒に授業を受け体感し、地域を含めた騒音対策を要望しました。
5.校庭や園庭の日照時間について
校庭や園庭の日照等に関する規定は何があるのか質問しましたが、建築基準法に日照時間に関する規定はない。また,文部科学省が策定した学校整備指針においても,日照時間については,特に定めはないとのことで、調査等は行っていないとのこと。名古屋市は、建築紛争予防等に関する条例で、学校や支援センター等の日影の影響について特に配慮し協議等が必要なことを定めています。本市として条例に盛り込むことを要望しました。
6.体育館等の空調整備について
教育環境として、体育館のみならず空調整備が整ってないのは問題です。災害時の避難所となる学校です。安全に十分な配慮をした上で早急な空調整備を要望しました。
7.少人数学級について
福岡市では、小学校1年生から4年生までは35人以下学級,小学校5・6年生では一部教科担任制及び少人数指導,中学校1年生では学校の選択による35人以下学級を実施しているとのこと。
学校の規模やクラス単位の人数の違いといった学校格差も生じています。いじめ、不登校、虐待、暴力、貧困など児童生徒を取り巻く諸課題は複雑化・多様化し、更にこれからの社会状況の変化に応じた課題は山積みです。小中全学年の少人数学級の導入と更に低学年は30人以下学級にするなどきめ細やかに対応していく必要があると考え要望しました。
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