和白水処理センター・まみずピア見学に行きました。
8月5日、真夏の太陽が照り続ける厳しい暑さの日でした。大人11名、子ども3名で、午前10時、東区塩浜にある「和白水処理センター」を訪問しました。
会議室で澄川所長から和白水処理センターの歴史や下水処理の概要などの説明がありました。和白水処理センターは、昭和40年に稼働し、奈多・雁の巣・三苫・和白・アイランドシティ地区、約8万7千人の下水を1日に3万トン処理しているそうです。

水処理センターに入ってきた下水は、沈砂池で砂やゴミを取り除いた後、最初沈殿池→生物反応槽→最終沈殿池→消毒槽を経て浄化されます。
下水の浄化といえば、薬品を使って行われると思っていましたが、実際に活躍していたのはバクテリアなどの微生物でした。ここで処理された下水は、「まみずピア」に送られた後、まみずピアで濃縮海水と混ぜられて博多湾に流されているそうです。
会議室での説明の後は、処理施設を見学して回りました。最初沈殿池→生物反応槽→最終沈殿池→消毒槽と見て行きました。


生物反応槽ではバクテリアが増えすぎた場合は取り除いて別の場所に移したりしているとのこと。施設の中は、臭いがひどいのではと思っていましたが、臭気除去管などが設けられているほか、においを食べる菌なども活用されていることも解り驚きでした。

12時に見学を終わり、会議室で昼食、食事の後は、みんなで自分たちの日常生活を振り返り、下水に余分なものを流さないようにしなければと反省もしました。
午後からは、まみずピア見学。13時に訪問し、会議室にてまず、「なぜまみずピアができたのか」、「海水淡水化の仕組み」などをビデオで観賞した後、宮島所長から説明を受けました。

まみずピア、平成16年6月から稼働し、最大5万トン/日生産できますが、現在は3万トン/日(冬場は1万トン位)の真水を生産、福岡市東区のほか、春日市、大野城市、糸島市、新宮町、古賀市、宗像市などにも供給しているとのこと。
ちなみに、福岡市の上水道生産コストは、110円/m3で、まみずピアで生産する水は、約1.7倍の157円/m3かかっているそうです。
真水を作る方法は、逆浸透方式で、最初に海水をUF膜を通して小さなウィルスやコロイドなどを濾過し、次に高圧RO膜を通して塩分を除去した後、低圧RO膜を通して真水にしています。この濾過課程の高圧RO膜での処理で、脱塩された濃縮海水と和白水処理センターで処理された下水排水が混合され、博多湾に放流されているとのことでした。
真水の元になる海水は、まみずピア施設の沖合い640メートルの玄界灘から1日10万立方メートルを浸透取水方式で収集しているそうです。
この後、宮島所長の案内で、監視室、UF膜ユニット、高圧RO膜ユニット、低圧RO膜ユニットなどの処理施設をプラントルームの中に入って見学しました。



最後に1階の玄関でみんな揃って記念撮影。

「子どもたちがどのように水処理がされているのか興味を持っていたので上水道、下水道どちらも見学できてよかった」、「家庭排水の後処理がどのようにやられているか分かり良かった」、「水を使う大切さが分かった」などの感想。真夏の見学会でしたが有意義な1日でした。(山之内 芳晴)
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